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バルーンショップインタビュー(4) 東京都「風船タウンwithトゥルーカラーズ」

INTERVIEW

アムスキャン・アナグラム製品を販売している小売店様へのインタビュー。
今回取材したのは、東京都のバルーンショップ「風船タウンwithトゥルーカラーズ」様。
開業のきっかけや人気商品など、店主の渡辺 直記(わたなべ なおき)さまへお話を伺います。

風船タウンwithトゥルーカラーズについて

1999年に創業し、2008年3月に両国から現店舗へ移転。
店舗には1600種類以上のバルーンを常時在庫しているほか、在庫商品のみを並べた独自のカタログも用意し、実際の大きさとどのようなボリュームができるか、イメージを提示することを心がけています。大切にしているのは、お客様に寄り添うこと。ご予算に応じ、いくつかのバルーンを組み合わせた、オリジナルのバルーンパフェを組んでいます。

創業20年以上。お客様に寄り添うことを大切に

ーお店をはじめたきっかけを教えてください。

20年前にバルーンをデコレーションする仕事を始めたのですが、続けるなかで機材が増え、自宅のひと部屋におさまらなくなって。まずは倉庫として使える場所を探し始めたのがきっかけです。

そして両国に物件を見つけて……。お店として活用できそうなスペースも確保できそうだったことから、もともとショップに興味があったのもあり、思い切って店舗を併設しました。

ーオープンするまでに大変だったことはありますか?

当時は、あくまで倉庫として使うことがメイン。ショップで利益を出そうとは思っていなかったので、大変なことはあまりなかったです。当時の店舗は裏通りにあったのですが、だんだんお客様が増えてきて……。そこから品揃えを増やしていくのは少し苦労しました。

ーなるほど。どのような点で苦労したのでしょうか?

バルーンは種類が多い上に、カラーやサイズも幅広くあります。なので、少ない種類でもかなりの枚数を仕入れなければなりません。オープンしたてのときは完全受注の形式をとっており、カタログを見せながらお客様の要望を聞き、発注をかけていたのですが、お客様と接していくなかで人気商品を把握したり、スタッフで意見を出し合ったりしながら少しずつ在庫を増やしていきました。

はじめはどの商品を置くのか全てこちらで選んでいたのですが、「売れるだろう」と予想していたバルーンとは違うものがお客様の手に渡るケースも多く、お客様の感性を知りながら増やしていったんです。

ー今はどのような商品を揃えていますか?

バースデーからウェディング、季節のイベント用……いろいろとありますね。

毎年さまざまなバルーンが出ていますが、すべてを仕入れるわけにも行かないので、「こんなデザインのバルーンを入れよう」「こういう商品がほしい」とスタッフ間でアイディアを出し合いながら仕入れています。それは昔から変わらず続けていますね。

ひとつ変わったことと言えば、在庫を用意している商品のカタログを作りはじめたことでしょうか。「ここ(カタログ)に載っている商品は在庫しています」とお客様に伝えられますし、イメージが湧きやすいだろう、と作り始めました。

まずは完成したバルーンをイメージしていただきたい

ーお客様からはどのようなオーダーを受けることが多いのでしょうか。

やっぱり、誕生日のオーダーが一番多いです。あとはピアノやバレエといった習い事の発表会もあります。

ーやっぱり、記念日に使う方が多いんですね。

はい。はじめから具体的なオーダーをいただくよりは、まず年齢や性別、どんな色がいいかを聞きながら、イメージを固めていきます。

というのも、お客様は「風船がほしい」とご来店くださりますが、どんな大きさなのか、置いたときにどんな印象を与えられるのか、知らない方が多いんです。なので、在庫商品を並べたカタログのほかに、イメージを掴んでもらうためのカタログも用意しています。

ーそれぞれのバルーンを組み合わせたときのイメージを持てるようにしているんですね。

そうです。例えば「ユニコーンの風船がほしいんです」というお客様がいらしたとき、いざ出すと「こんなに大きいんですね!」と驚かれることもしょっちゅうで。なので、メインのバルーンを決めてもらう際に、展示しているバルーンを見せながら「これくらいの大きさですよ」と伝えるようにしています。

ー風船を仕入れるときと同じく、常にお客様のことを考えられているんですね。具体的に意識しているところはありますか?

情報を出しすぎるとお客様が混乱してしまうので、理想像や予算を聞きながら少しずつ提案するようにしています。まず年齢や性別をヒアリングしたあとに、メインのバルーン、色、他のバルーン……といったように。

カタログを作るときも、メインのバルーンはそのままで、色を少し変えたパターンのものも用意しています。大きさや色によってかなり印象が変わるので、「こんなに変わるんだ!」ということが伝わるように意識していますね。

ー確かに、カタログがあることで全体のイメージがつきやすくなりますね。

はい。あとは予算も意識しています。15年ショップをしてきたなかで、だいたい5000円から6000円を予算としているお客様が多いことがわかったので、予算を考えながら組み合わせを考えています。

誰かの日常を彩るバルーンをこれからも提供していきたい

ー20年間お店を続けていくなかで印象的だった出来事はありますか?

3年ほど前、拘置所から「ある人に風船を届けたい」と手紙をいただいたことですね。その方は、拘置所に入る前に何度か当店で買い物をしてくれていたらしく、わざわざ住所を調べてもらって送ってくださったんです。

そこで、詳しいオーダーを伺うために、初めて拘置所へ行って。面会ではスマートフォンやメモ帳を預けないといけないので、予算とイメージを頑張って覚えて作りました。

ーそんなことがあったんですね。

お相手に渡すための手紙も書いてくれていたので、バルーンと一緒に送りました。さまざまなお客様と出会いましたが、その出来事がとくに印象に残っていますね。

ーそれでは、これからの展望をお聞かせてください。

日常を彩るバルーンを提供していきたいです。例えば誕生日であれば、お父さん・お母さんが子どものために買いにきてくださる。その先にはケーキがあって、風船が浮かんでいて……といったシチュエーションを彩るために、このお店を続けていけたらな、と。

風船があるだけでより“パーティー感”が強まると思うんです。大人になった頃に振り返って「あの誕生日、楽しかったなあ」と感じてもらえたら本望ですね。

ー確かに。いろんな人の日常にバルーンがあるだけで、特別感が増しますね。

記念日でいえば、ジェンダーリビール(※)がもっと広まってほしいと思います。

※ジェンダーリビールとは
パートナーや家族にお腹の赤ちゃんの性別を発表するイベントやパーティーのこと。ケーキやバルーンなどを開けたときに発表され、「開けるまでわからない」楽しさがある。

以前、お医者さんに性別を書いてもらった紙を封筒に入れてお客様が持ってきてくださり、パーティーまでに性別がわかる風船を用意したことがありました。友人や家族が集まるパーティーの最中に風船が入っている箱を開けて、男の子であれば青、女の子であればピンク、といったように、風船の色で赤ちゃんの性別を知る、という仕組みなんです。

ジェンダーリビールの面白さは、風船を見るまで誰も子どもの性別を知らないこと。風船のほかにケーキでやることもあると聞きますが、せっかくなのでジェンダーリビールバルーンが広まったらいいな、と思います。そうして、新たな記念日が増えたら嬉しいです。

また、お店での販売以外にも、色々なパーティーやウエディングなどのイベント装飾や、飲み屋さんなどで店舗装飾も行っています。ギフトとして贈るバルーンと、デコレーションとして楽しむバルーン。どちらも違った魅力がありますので、いろんな形でバルーンに触れていただけるような機会を作っていきたいです。

店舗情報

風船タウンwithトゥルーカラーズ
住所:〒130-0001 東京都墨田区吾妻橋1-6-5
電話:03-5610-4045
URL:http://www.fusen-town.jp/

取材・写真: 高城つかさ

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