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バルーンショップインタビュー(2) 神奈川県「カーナバルバルーン」

INTERVIEW

アムスキャン・アナグラム製品を販売している小売店様へのインタビュー。
今回取材したのは、神奈川県のバルーンショップ「カーナバルバルーン」様。
開業のきっかけや人気商品など、店主の君塚 かおり(きみづか かおり)さまへお話を伺います。

カーナバルバルーンについて

2001年11月に神奈川県・横浜市にオープンしたバルーンショップ。
実店舗での販売を中心に、店内に約1000種類以上のバルーンとパーティーグッズを取りそろえています。

海外のスケールの大きさに憧れて

ー お店を始めたきっかけを教えてください。

私はもともと専門学校でデザインを学び、卒業後はアパレル関係の仕事をしていました。
90年代後半から、デザインで培ったセンスを生かしてバルーンアートやデコレーションの仕事をスタートして、
2001年に知人からの勧めで「カーナバルバルーン」のオーナーになりました。

ー 君塚さんは、過去に世界的なバルーンアートの大会で、チャンピオンに輝かれたこともあるんですよね。

はい!2000年に世界最大のバルーンアートのコンテスト・IBAC((International Balloon Arts Convention)のラージスカラプチャー部門で、日本人初の優勝と新人賞をいただきました。

大会へ参加する際は現地(アメリカ)で行われていたパーティーグッズの大型見本市にも視察へ訪れていたのですが、
そこで度々アムスキャンやアナグラム製品を目にしていたので、仕入れを始める前から、非常になじみ深い存在でした。

ー アメリカに訪れてみて、バルーンに関して驚いたことはありますか?

一番驚いたのは、バルーンショップのスケールの大きさです。アメリカには、日本のファミリーレストラン規模の大型ショップがいくつもあるんですね。

そこにはありとあらゆるバルーンとパーティーグッズがそろっていて、365日、クリスマスやハロウィーングッズもあれば、壁一面が美しいグラデーションに染められるくらいのカラーバリエーションのバルーンが飾られていたり……
1つのショップにカタログに載ってるアイテムの全てが集まっている夢のような空間でした。
このスケールに圧倒されると同時に「こんなお店を日本で作ってみたい!」と憧れを抱くようになりましたね。

ー お店を作っていく際に、苦労されたことはありますか?

開業した2001年頃は、国内にバルーンショップも少なかったので、仕入れも店作りもどうしたらよいのかわからず手探りの状態でした。
amscanとはもう20年近くお付き合いがあって、最初の頃はカタログを見て「このバルーンがほしいんだけど…」と相談しては、都度都度海外から製品を仕入れていただきました。

当時はこんなやりかたで注文するお店も多くなかったので、大量に取り寄せた商品をどう販売しようか悩んだりもしましたが、噂を聞きつけた他のお店の方たちが徐々に「カーナバルバルーン」へ訪れてくれるようになって、他の小売店さんもどんどんamscanで同じような製品を仕入れるようになり、海外からの仕入れも、スムーズに行えるようになっていきました。

初めての人にもやさしい商品ラインナップ

ー お店にはどんな商品が並んでいますか。売れ筋商品を教えてください。

アメリカのショップのように「ここに来ればパーティーにまつわるアイテムが全てそろう」。
そういうお店にしたくて、1000種類以上のアイテムをそろえています。
店内は、季節ごとにレイアウトや商品もガラッと変えるのですが、春はお花見やピクニックで使えるアイテムが人気で、中でもフラワーモチーフのオードブルプレートが人気でした。
今は夏に向けて、マーメイドカラーやハイビスカスなどをあしらったアイテムを特に増やしています。

ーアムスキャン・アナグラム製品の魅力について教えてください。

種類が豊富であることはもちろん、統一感のあるところがとても魅力に感じています。
ビビッドやパステルといったカラートーンがきれいに統一されているので、初めてパーティーグッズやバルーンを買われるお客様でも、好きなものをセットで揃えていけば、きれいにトーンを合わせやすいようになっています。

もうひとつ魅力を挙げると、昔はアメリカの家庭にマッチしたビッグサイズのアイテムが多かったのですが、最近は日本の家庭でも使いやすい小さなサイズのアイテムも増えてきて、ますますデコレーションがしやすくなってきたように感じています。
価格帯もリーズナブルなものが多いので、初めてデコレーションをされる方にも自信をもっておすすめできますね。

三種の神器と見本の展示

ー お店にはどんなお客様が訪れますか?

ほとんどが口コミで、幼稚園か小学生のお子さんのいるママが、バースデーやクリスマスのタイミングに多くいらっしゃいます。
このあたりはパーティールームのあるマンションも多いので、そういったことも影響しているかもしれません。最近の傾向としては、病院で出産を終えたママとベビーを迎えるために、パパが自宅をデコレーションしたいと訪れるケースが増えてきました。

ー お客様への提案で工夫されていることはありますか?

海外の場合は、小さな頃からパーティーグッズに慣れ親しんでいるので、パッケージに入っているアイテムからコーディネートを想像して、選ぶ感覚が身についているのですが、日本ではなかなかそうはいきませんよね。
なのでまず、お客様へのおすすめとしてパーティーの「三種の神器」を提案しています。

ー 三種の神器、ですか!

テーブルクロス、バルーン、レターバナーの3つのアイテムです。
いつもと違うテーブルクロスで「今日は何か違うぞ?」と特別感を演出して、バルーンで華やかさを加えて、レターバナーを使ってメッセージを伝える…おさえておけば間違いのない定番のデコレーションです。最近はこれに加えて、Instagramを意識したカトラリーやお皿、壁に飾るタイプのデコレーションアイテムを提案しています。

ー なるほど。たしかに「これさえあれば大丈夫」をプロの方に教えていただけると、ぐっと選びやすくなります。他に何か工夫されている点はありますか?

内装の工夫としては、どんな商品か判断できるように、見本を飾るようにしています。
例えば、粘土で作った模型をつかってケーキスタンドの使い方を紹介したり、おもちゃのドーナツを使ってお皿やピックの使い方を説明したり…。
テキストだけでは伝わりづらい完成形のイメージを伝えるようにしているんです。

見本を用意できない場合でも、POPに利用例の写真を載せたり、InstagramやPinterestの写真を参考として店内に掲示したり、とにかくパッと見て使い方が分かるようなアプローチをしています。
実際、見本を使って展示をしているアイテムのほうが、他の商品よりも売れやすい傾向にありますね。

最初も今も、お客様の声に支えられて

ー バルーンショップを始めてから、印象的だったエピソードを教えてください。

最初の頃のエピソードでいうと「ピニャータ(※)」の仕入れでしょうか。
近くで英会話スクールを営んでいるお客様からある日「スクールのイベントで使いたくて、ピニャータが欲しいんだけど…」と要望をいただいて、個人で輸入してみたことがありました。

※ピニャータ:中南米のお祭りに使われる紙製のくす玉。複数人で叩き割ると、中からお菓子やおもちゃが出てくる。

しばらくして輸入が思うようにいかなくなってしまったのですが、お店では購入される方も多く、お客様からの要望も引き続きあったので、遂には自分で作り方を学び、製造して販売するようになったんです。
お客様の声をきっかけに、新しいニーズに気づいてチャレンジを形にしたエピソードのひとつです。

もうひとつ、最近あった嬉しいエピソードを。
20年近くお店を営んできて、リピーターさんも増えてきました。
リピーターさんの中で、男の子の兄弟を持つママがいらっしゃって、毎年子どものバースデーのためにバルーンを買いに来てくださるんです。

上の子は高校生なのですが、ママが「高校生になったしもうバルーンも飾らなくていいかな」とデコレーションをしないで上の子どもの誕生日を迎えたら「あれ?僕のバルーンはないの?」と言われたそうで、慌てて買いに来てくれたことがありました。
バルーンやパーティーグッズが、お客様の生活のなかで「あたりまえの風景」としてあることを、改めて嬉しく感じたエピソードです。

ー 最後に、君塚さんのお店の展望をお聞かせください。

初めて訪れた方が「外国に来たみたい!」と喜んでくれたり、アメリカに住んでいた方が「懐かしい!」とおっしゃってくださることがあり、憧れだったお店のイメージがだんだんと形になってきていることを実感しています。
今後は、このアイテム数を生かして、ワークショップを開催していきたいです。例えば、フードデコレーションのワークショップ。
冷凍食品やファーストフードでも、ピックをさすだけでもイメージががらりと変わるんですよ。
こういったふつうの毎日を特別な日に変えるためのアイデアを、様々な手法を駆使して伝えていきたいです。

店舗情報

カーナバルバルーン
住所:〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区中川中央1-22-16
電話:045-910-5017
URL:https://www.carnaval-b.com/

取材・写真: 白方はるか

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