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アメリカのスーパーマーケットに見る「花×バルーン」の販売戦略

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生花を使った華やかな花束やアレンジメントは、どの世代にも喜ばれるギフトとして日本でもアメリカでも根強いニーズがあります。アメリカでは、客が気軽に手に取れるようスーパーマーケット内に花売り場コーナーが設けられているのですが、そこでは「生花とバルーンを一緒に展示販売する」という手法がよく使われます。

花とバルーンはもともと相性がよく、組み合わせることでお互いの魅力より引き出せる力を秘めています。今回は、アメリカのスーパーマーケットの花売り場コーナーではどのようなディスプレイが実践されているのかをレポートしつつ、その魅力とメリットについて紹介します。

花屋・お花売り場にバルーンを用いるメリットとは?

アメリカの花売り場コーナーでは、なぜバルーンが多用されるのでしょうか? その理由は、生花とバルーンの相性のよさだけではありません。ここでは、そのメリットを4つご紹介しましょう。

1. 生花とバルーン双方の売り上げアップにつながる

そもそもバルーンは見た目のインパクトが強い商品のため、アイキャッチ効果をねらいやすく、売り場自体のアピールになります。ディスプレイされている花束やアレンジメントに目を向ける客も増え、商品購入へと繋がるチャンスもより広がります。

さまざまな絵柄やメッセージが描かれたフィルムバルーンは、ひとつでも特別感や季節感を前面に出せる汎用性の高い商品です。そういった点でも生花との相性は抜群といえるでしょう。またギフトとして需要の高い生花とバルーンを同じ売り場で扱うことで、お互いの商品が双方の売上に貢献するという相乗効果も狙えます。

2. バルーンと生花を組み合わせることでアレンジメントの幅が広がる

生花だけでも十分素敵ですが、そこにバルーンを加えればさらに魅力をプラスすることができます。バルーンは、紐をつけてぷかぷか浮かばせるものばかりではありません。スティックを付けたミニサイズのバルーンを生花のアレンジメントに加えたり、数字の形をしたバルーンで誕生日のサプライズ演出をしてみたり。同じ生花であっても、バルーン次第で印象をガラリと変えられます。

もともとフィルムバルーンは子供っぽいイメージがあると思いますが、最近は高級感のある大人向けのデザイン、おしゃれなメッセージプリントが充実しています。柄や色、メッセージのセレクトによって、ターゲット層を自在にコントロールできるのもポイントです。「新しいギフトのカタチ」として来店する客にアピールでき、顧客層の拡大が期待できます。

3. バルーンは省スペースでの保管が可能

膨らませるとボリュームが出るバルーンですが、膨らませる前はとてもコンパクトですので、商品の保管にはさほどスペースを必要としません。フィルムバルーンも、開封前なら大きさも厚みもカード1枚ほど。数十種類のバルーンを展示販売する場合でも、1畳ほどの広さの壁があれば十分です。目玉となるバルーンをいくつかディスプレイ用に膨らませておき、残りは客のオーダーに合わせて膨らませればOKです。

4. フィルムバルーンの取り扱いは難しくない

フィルムバルーンを販売するうえで必要なのは、商品とヘリウムガス、あとはシーラーやスティック等の数点の部材程度です。リボンやラッピング部材はお花で使うのと同じものを使用できます。ヘリウムガスやバルーンの扱いは難しくありませんので、専用のスタッフも特に必要ありません。イニシャルコストやスタッフ育成の面でも、意外と売り場導入のハードルが低い商材なのです。※と同時に、専門店レベルの本格的なお取り扱いには品質管理ノウハウや相応の商品知識を要する奥の深い世界でもあります。

アメリカのスーパーにおける花売り場風景レポート

ここでは、アメリカのスーパーマーケット内の花売り場コーナーで、実際どのように花とバルーンが販売されているかをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1. Krogerの売り場風景

こちらは、全米最大のスーパーマーケットチェーンとして知られるKrogerの花売り場コーナーです。落ち着いた雰囲気のなか、ブーケ、鉢植えなどと共にバラエティ豊かなバルーンが展示されています。

小ぶりなアレンジメントや鉢植えが置かれた棚には、バースデー用の巨大バルーンが。スーパーの通路に近く、最も目に付きやすい位置に配置されています。

全体的に秋らしい色使いでまとめられた花束コーナー。バルーンも、カカシやかぼちゃ、感謝祭など、秋をテーマにしたものが並びます。(秋シーズンに撮影しました)

奥のバルーンコーナーは、クリスマスをモチーフにした商品や、バースデー用の物が多いですね。写真下に並ぶバルーンが欲しい場合は、サービスデスクまで持っていくと店員が膨らませてくれます。

こちらが花売り場専用のサービスデスクです。花のアレンジメントも、バルーンを膨らませるのも全てこちらで行います。花瓶もさまざまな種類が揃っています。

2. Publixの売り場風景

次にご紹介するのは、12年連続で顧客満足度全米No.1を達成したスーパーマーケットPublixの花売り場コーナーです。明るく清潔な雰囲気が印象的です。

色とりどりの花束の上には、可愛らしい欄の鉢植えと、バルーンとお菓子の鉢植えが。こんなキュートなアレンジメントも素敵ですね。子どもの誕生日や、甘いもの好きの人へのプレゼントに喜ばれそうです。

右手には花束とフラワーアレンジメント、左手にはバルーンが並びます。近くに並べることで、花とバルーンの組み合わせるアイディアも広がりますね。迷ったときは店員に相談すれば、いろいろとアドバイスしてくれます。

バルーンのラインナップ。バースデー需要が最も多く、キャラクター・ライセンス商品も充実しています。

こちらは、Publix別店舗の花売り場コーナー。最初の店舗よりもかなり小規模ですが、やはりこちらにもバルーンが展示されています。

この売り場は比較的狭いため、バルーンはパッケージ展示のみでした。すぐ側にはヘリウムガスボンベがあり、ここでオーダーすればその場でバルーンを膨らませてくれます。

3. Safewayの売り場風景

Krogerに次いで、全米第2位の規模を誇るスーパーマーケットチェーンSafewayでも、花売り場コーナーでバルーンが展示されています。左手に見える巨大バルーンは、日本ではなかなかお目にかかれないJumboサイズの”卒業おめでとう”バルーン。サプライズ演出でよく使われるアメリカンサイズです。

小さなサイズのバルーンも豊富に取り扱っています。メッセージの種類も多いので、目的に合わせて選びやすいですね。

この店舗はバルーンの種類が特に多く、バースデーをはじめ、卒業祝い、全快祝い、結婚記念など、バラエティ豊かな商品を取り揃えていました。

まとめ

以上、今回はアメリカのスーパーマーケット内における花売り場コーナーより、生花とバルーンを組み合わせて展示する販売戦略についてご紹介しました。花とバルーンはどちらもギフトとして根強いニーズがあるうえ、組み合わせればより新鮮かつインパクトのある演出が期待できます。顧客へより幅広いアレンジメントの可能性を提示できるという点でも、バルーンは花売り場の可能性を飛躍的に高めてくれるポテンシャルがあるといえるでしょう。これは、日本国内のお花屋さんにも同じことがいえます。

アムスキャン・ジャパンF&Cでは、各オケージョンに合わせた多種多様なバルーンを取り扱っております。現在の売り場にバルーンを加えたい、より幅広いアレンジメントの可能性を追求したいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

 

 

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